遠隔地勤務の働き方

はじめに

こんにちは。N予備校 品質保証チームの鈴木です。私は遠隔地勤務者として東北地方の福島県に居住しながら、2023年2月よりドワンゴの教育事業本部で勤務しています。この記事では私の遠隔地勤務の体験を通じて感じたことを紹介したいと思います。

テレワークが遠隔地勤務の可能性を広げる

私はドワンゴで勤務する前から福島県に居住しており、地元の企業でQAエンジニアとして勤務していました。コロナ禍で地元の企業でもテレワークが導入され、実際に体験してみるとテレワークでも問題なくQA業務を進められることがわかりました。

テレワークを体験したことにより「地方に居住しながら首都圏、あるいは全国の企業で勤務することが可能なのではないか」と考えるようになり、実際に求人情報を覗いてみると遠隔地勤務可能な求人が結構あることが分かりました。いままでは地理的な制限から勤務先企業の選択肢はすごく限られていたのですが、選択肢が広がったことにより自分がやりたいことへチャレンジする意欲が湧いてきました。

ドワンゴで働きながら地方に住む

遠隔地勤務者を採用している企業は沢山ありますが、その中からなぜドワンゴを選択したのかというと、N/S高等学校の存在が決め手でした。教育の分野でもネットを活用し、結果的に地理的な制限なく教育を提供している点にとても魅力を感じています。

私自身、小さな子供がいたり、親も高齢となり今後のことを考えると現居住地を離れることはとてもハードルが高いと感じているのですが、私のように居住地を離れることが難しい方々は沢山いらっしゃるかと思います。居住地の地理的な制限により教育の選択肢が狭められていた方々にも広い選択肢を提供していく、そんな新しい教育に可能性を感じています。

2025年4月にはZEN大学(仮称・設置構想中)も開学を目指して準備を進めており、今後更に地方在住者の教育の選択肢が広がっていくことかと思います。

ドワンゴの勤務形態

ドワンゴでは所定の要件を満たした場合テレワークを選択できます。また、本社から100km圏外に居住する社員については遠隔地勤務を可能にする制度が設けられています。制度として環境が整っているため地方在住者も安心して働くことができます。また、勤務時間も裁量労働制となっていますので、ワークライフバランスがとりやすい勤務形態となっています。

私の所属する品質保証チームの遠隔地勤務者は現時点では私のみとなりますが、教育事業本部サービス開発部としては私含めて十数名のエンジニアが遠隔地勤務で業務を行っております。北海道から九州まで全国各地から仲間が集まっています。

遠隔地勤務の日常

ここでは遠隔地勤務者である私の日常を紹介します。

裁量労働制のため始業と終業の時間は決まっていませんが、私の場合は概ね9:00〜18:00を業務時間としております。チーム内でも9:00〜18:00あたりの時間帯で業務を行う方が多くなっています。

1日のタイムスケジュール

遠隔地勤務での品質保証業務

ドワンゴの勤務形態でも記載したとおり、私以外の品質保証チームのメンバーや他チームの開発エンジニアもテレワークとなっております。普段のコミュニケーションはSlackでのテキストベースのやりとりであったり、テキストだけでは伝わり難い場合はGoogle Meetを用いるなどコミュニケーションはオンラインで完結できております。コミュニケーションについては遠隔地勤務だからといって不利を感じる場面はまったくありません。

品質保証業務にはテスト計画、テスト設計であったり、テスト実行、テスト管理などと様々な工程が存在しています。テスト計画とテスト設計については基本的に1人で行うことが多いためこの工程についても遠隔地勤務としての不利な面はありません。

テスト実行とテスト管理についても現状では多くても3〜4人程度のチームで行っているのでオンラインのみで問題はありません。しかしテスト実行人数が10人20人となる場合はオンラインのみでテストを進めるとなるとコミュニケーションに課題が出てきそうです。人数が多くなってもオンラインでスムーズにテスト実行が行えるようにチームで解決策を模索していきたいと考えています。

地方の暮らし

1日のスケジュールを改めて振り返ってみると早寝早起きになったと感じます。私も福島県に住む前は首都圏に居住していましたが、そのころに比べるとかなり早寝早起きの生活になりました。今住んでいるところは20時くらいになると人と車の往来がだいぶ少なくなり、首都圏にいたころの感覚だと深夜なのかと思うくらいです。夜が静かなこともあって早く寝るようになったのかもしれません。ただ単純に歳をとったせいかもしれませんが。

徒歩圏内には田園風景が溢れている

勤務形態がテレワークになった頃から少しでも運動しようと朝の散歩が習慣になりました。住んでいるところはよくある住宅街なのですが、10分くらい歩くと田園風景が広がっています。ちょっとした散歩に最適です。首都圏と比べると娯楽施設が少なかったり、交通の便が良くなかったりと不便を感じるところもありますが、休日に子供と散歩しながら様々な昆虫や植物を見せてあげられることにちょっとした幸せを感じています。

遠隔地勤務を実際にやってみて感じたこと

ドワンゴで遠隔地勤務を始めて半年以上が経過しましたが、実際に体験して私が感じたメリット、デメリットを記載します。

テレワークのメリット・デメリットと共通する部分は多いのですが、ここでは特に遠隔地勤務としての視点で挙げてみたいと思います。

メリット

  • 仕事の選択肢が広がった

    遠隔地勤務という働き方により、従来よりも様々な企業や仕事を選ぶことができるようになりました。選択肢が増えたことにより、スキルアップやチャレンジの機会も広がったと感じています。

  • 多様な人材の雇用

    地理的な制限により勤務先が限られていた方々にも門戸が開かれ、より多様な人材の雇用につながると感じています。結果的に地方の活性化にも繋がるのではないでしょうか。

  • 停電や自然災害などのリスクが分散できる

    組織内に様々な地域の遠隔地勤務者が参画することにより、組織としての停電や自然災害などのリスクが分散できるのではないかと感じています。

  • 親類との地理的な距離が近い

    地方出身者が首都圏で働く場合、親類との地理的な距離は遠くなってしまいます。しかし遠隔地勤務では拠点を移すことなく勤務することが可能なため、親類との地理的な距離が近いのも助かっています。 特に小さな子供がいると、親類の存在はとても心強いです。

  • フィールドテストの幅が広がる

    位置情報やGPS機能についてのテストなどの際、テストパターンの幅が広がることが期待できます。 現状のN予備校では位置情報やGPSを用いた機能は実装されておらずフィールドテストについては実施していませんが、今後もし実装される場合は遠隔地勤務者が重宝されることでしょう。

デメリット

  • オフィスへの出社が容易ではない

    強制的ではないですが、時にはチームでブレストや1日合宿のように、対面で集まりたい場合があるかと思います。 条件によっては交通費などの金銭的な面は会社で負担してくれるものの、移動時間などがどうしても長くなってしまう点は、負担になることもあるでしょう。

  • 検証用の端末の受け渡し

    遠隔地勤務者は配送の手配を依頼する必要があったり、端末受け取りまで数日のラグが発生したりと、物の移動が発生する際はデメリットを感じることがあります。

  • オフィスの福利厚生を利用し難い

    ドワンゴのオフィスには社員のみが利用できるヘアサロンが併設されています。 遠隔地勤務だと出社の機会があまりないため、ヘアサロンを利用する機会もあまりなさそうです。また、カフェテリアスペースでランチもしてみたいです。いつか出社した際には是非とも利用してみたいと思います。

まとめ

遠隔地勤務は会社との地理的な距離によるデメリットがありますが、取り組み次第で解決できる課題なのではないでしょうか。デメリットよりもメリットのほうが大きいと感じています。特に仕事の選択肢やチャレンジの幅が広がる点は1番のメリットだと感じています。

遠隔地勤務は自分の価値観や目標に沿ったライフスタイルを選択できる新しい働き方といえるでしょう。

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