こんにちは! 教育事業 Web フロントセクションの佐山です。 2025 年 11 月 16 日に開催された JSConf JP 2025 に参加をしてきました。 ドワンゴはこのイベントのプレミアムスポンサーでした。 本記事ではイベント当日の様子や、弊社のブースや弊社社員の登壇の様子をお伝えしていこうと思います!
セッションの様子
縦書き Web の実用を支える JavaScript
Web ブラウザにおける縦書きのサポートは CSS を中心に年々進化しており、2024 年にはフォームの縦書き対応が主要ブラウザに揃うなど、その基盤は整いつつあります。しかし、縦書きを Web コンテンツに実用しようとすると、横書きが主流の Web 標準の中では、一見不思議な動作や予期せぬ課題に直面します。 berlysia さんからの発表では、特にスクロールに焦点を当てて JavaScript での課題と実装について深掘りしました。 縦書きを横書きと同じように使える選択肢として取り入れ、ユーザー体験をより良くする UX の可能性を考えることができました。
Media Capture and Streams: W3C 仕様と現場での知見
Media Capture and Streams API は、Web アプリケーションがカメラやマイクなどのメディアデバイスへアクセスし、MediaStreamTrack や MediaStream といったインターフェースを通じて映像・音声を扱うための根幹となる API です。 スポンサーセッションでは中村さんから、これを実際のオンライン試験システムで実装する際に起きた失敗や体験を実演とともに紹介していただきました。 最後の教訓として「ドキュメントを読もう」という言葉で締めくくられました。実装の現場で直面する課題に対し、仕様を正しく理解することの重要性を実感させられる内容でした。
印象に残ったセッション
Proposal-Composites による Object 比較の未来
JavaScript では、object の中身が同じでも参照が異なれば比較結果が false になってしまいます。Map や Set でキーの比較に使われる SameValueZero という仕様では、通常のオブジェクトは参照で比較されるため、開発者の直感とずれることが多いです。 こちらのセッションでは、現在 Stage 1 の proposal-composites が紹介されていました。Composite.equal() を使うことで、Composite として作成された値を再帰的に比較できるようになります。
JavaScript の基本的な比較の仕組みから、将来導入されるかもしれない新しい仕様まで、分かりやすく学ぶことができる内容でした。 初めてのカンファレンス参加でしたが、Stage 1 のような初期段階の提案も紹介されていて新鮮でした。まだ議論中の課題も含めて知ることができ、JavaScript がどう進化していくのか、その過程を見られるのがカンファレンスの面白さだと感じました。
スポンサーブースの様子
スポンサーブースでは、ドワンゴの教育事業の提供しているプロダクトの紹介をしてました。また、弊社プロダクトの ZEN Study を体験できるデモを用意していました。
berlysia さんの発表にあった縦書きのスクロールを実装したページも触れるようにしており、セッションを聞いた後の方が多くいらっしゃいました。
ZEN Study ではプログラミングの教材があるのですが、それに興味を持っている方も多く見られました。
JSConf JP は神戸で開催された TPAC の後ということもあり、海外からの参加者も多くいました。技術的な内容を英語で説明することに苦労する場面もありましたが、ZEN Study では英語講座も提供しているため、私たちも活用して勉強をしていきたいと思いました!
教育事業のプロダクトと技術スタックの説明の中で、各プロダクトで採用している技術がバラバラなことに驚かれる方が多くいました。弊社では、プロダクトの性質に合わせて柔軟な技術選定をしているのですが、業界内でも比較的特殊な環境であることを、来場者の方々の反応を通じてあらためて実感しました。また、そういった幅広い技術に触れられる環境に対して、多くのエンジニアが強い関心を持っていることも再認識できました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました!
JSConf を振り返って
JSConf JP 2025 は、Web 技術の最新トレンドだけでなく、現場で発生する具体的な課題への取り組みを共有し合う、熱量の高いイベントでした。他の発表では AI の活用についても触れられており、Web 開発の環境も大きく変わっていく途中なのだと感じました。 また、今後取り入れられるかもしれない仕様についても、その利点や課題を学ぶことができるとても良い機会でした。
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